『コーヒーはお好きですか?』 

                                健康運動指導士 大方 孝

 いつもお読み頂き有難うございます。
繁華街やロードサイドで最近よく目にするのはカフェ。アメリカのカフェチェーン、名古屋が本拠地のカフェやファミリーレストランのカフェなどとても賑わっています。中には並ばないと入店出来ない人気店もあります。街中でカフェに立ち寄ることは少ないのですが、朝食後の一杯のコーヒーは欠かせません。
さて、今回は「コーヒーを飲むと認知症のリスクが減少、心臓病や脳卒中のリスクも低下、ただ飲みすぎには注意」という記事を見つけましたのでその記事についてご紹介します。

『コーヒーをよく飲んでいる人は、アルツハイマー病などの発症リスクが低いという調査結果を韓国の仁済大学などが発表した。』研究グループは、コーヒーを飲む習慣とアルツハイマー病などの発症との関連を調べた11件の研究を解析した。「アメリカ・ハワイ・イタリア・ポルトガル・日本・スウェーデン・フィンランドの6,121人を対象に調査したところ、コーヒーを1日に1杯~2杯飲むのを習慣にしている人が多かった。さらに、コーヒーを1日2~4杯飲んでいる人は、アルツハイマー病の発症リスクが21%低いことが分かった。ただし、コーヒーを1日当たり4杯以上飲んでいる人では、アルツハイマー病の発症リスクは1.04倍とむしろ上昇した。」研究グループは、コーヒーの摂取によるアルツハイマー病に対する保護効果について、コーヒーに含まれるカフェインやポリフェーノルなどの生理活性化合物の影響を指摘している。
 米国のサウスフロリダ大学などが65歳~88歳の高齢者124人を2年~4年間調査した研究では、認知症を発症しなかった人では、認知症を発症したに比べ、血中に2倍の量のカフェインがあることが示された。これはコーヒーなどに含まれるカフェインが認知症に対して予防的に働いている可能性を指摘している。ただしカフェインが認知症の発症にどのような影響をもたらすかの詳しいメカニズムは分かっていないという。
 また、「コーヒーを飲む習慣があり、カフェインを適度にとっている人は2型糖尿病、脳卒中、乳がんなど老化に伴い発症が増える疾患のリスクが低い傾向も見られるという指摘も。
 欧州心臓病学会が発表した別の研究では、コーヒーを1日に2~3杯飲んでいる人は、心血管疾患のリスクが低く、寿命が長い傾向があることが示されている。
 英国の大規模なコホート研究を行っている「UKバイオバンク」は、遺伝的素質や環境因子が健康にもたらす影響を調査した結果、研究に参加した44万9,563人の40歳~69歳の成人を対象にコーヒーの摂取状況と不整脈、冠状動脈性心疾患、うっ血性心不全、虚血性脳卒中などの発症との関連を調査した。追跡期間の中央値は12.5年だった。その結果、コーヒーの摂取は、あらゆる原因による死亡リスクの減少とも関連していることが示唆された。
期間中に27,809人(6.2%)が死亡したが、1日にコーヒーを2~3杯飲んでいる人は、コーヒーを飲まない人に比べ、挽いた豆で淹れたコーヒーを飲んでいる人で27%、インスタントコーヒーを飲んでいる人で11%、カフェイン抜きのコーヒーを飲んでいる人で14%それぞれ死亡リスクが低かった。 さらに、コーヒーの摂取は心血管疾患のリスクの減少とも関連していることが分かった。1日コーヒーを1~2杯飲んでいる人は、心血管疾患のリスクがもっと低く、挽いた豆のコーヒーで20%、インスタントコーヒーで9%、カフェイン抜きのコーヒーで6%それぞれ死亡リスクが低かった。
 ただし、カフェインを過剰に摂取すると中枢神経系が刺激され、めまい・心拍数の増加・興奮・震え・不眠症・吐き気などの健康障害が起こることもあるという。コーヒーの飲みすぎにも注意が必要だ。
 普段特別に意識せずに口にする嗜好品。その中にはカラダに悪影響を及ぼすものもあるが朝食や仕事の合間に、会議の席で飲むことが多いコーヒーにそんな効用があるとは思いもしませんでした。コーヒーを1日に1~2杯飲むだけでアルツハイマー病の発症リスクが
21%低下し、さらに心臓病や脳卒中のリスクが低く寿命が長い傾向があるとは驚きです。
ただし、飲みすぎはかえって逆効果になるので注意しましょう。
 今回は、意外なコーヒーの効用についてご紹介しましたが、60歳以上の高齢者の6割近くは、「フレイルのリスクが比較的高い傾向にある」と言われています。フレイルのリスクが高い高齢者の傾向として「運動不足」に加え「交流機会や外出頻度が少なくなっていき、様々なことへの意欲も薄れてしまう」という調査結果も示されています。
 フレイルを予防し心身の健康な状態を保ちウェルビーイングな毎日を過ごすためには、誰でも手軽にできて続けやすく効果が得られやすい運動を行う習慣を身につけることが大事です。そこで、実践的な方法の1つとして「すべての人々に有益な北欧のウォーキングスタイル」であるノルディック・ウォークを行うことをお薦めします。
そして、ノルディックウォークの後には、1杯のコーヒーを飲みながら語らいの一時を楽しむのも健康長寿の秘訣なのかもしれません。
人生100年の時代。100歳まで自分の足で元気に歩けて、行きたいところへ自由に行けるようにウォーキング習慣で足腰を鍛えましょう。 健康長寿間違いなしです!!
最後までお読みいただきありがとうございました。

Let’s Go 健康ウォーク !!
毎月開催されている「2本の魔法の杖(ポール)」を用いるノルディック・ウォークをご一緒に楽しんでみませんか!? また、膝や股関節や腰痛が気になる方には、水中ポールウォーキングがお勧めです。