AQUA HEALTH COMMUNICATIONS
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 水想観
Vol.22 平成16年10月

[ チャンスは幾らでもある! ]
 

 最近では、水中運動の事ばかりをやっているせいかたまに水泳の指導を行っていると、「泳げるの??」という奇異の目で見られることが多くなった。実は「水泳の指導」は1971年(昭和46年)からやってきている。もう30余年のキャリアである。水泳指導の方は、水中運動に比べれば3倍近いキャリアがあるのにである。まあ、長ければいいと言うものではないので、その事をして誇りに思ったことはない。むしろ、水泳指導から水中運動への転換点というか、水中運動に本格的に取り組むきっかけになったことを今回はご参考までに少々ご紹介したい。

 平成9年(1997年)に受講した日本SC協会のセミナーが契機となった。今でこそビールと言えば「アサヒ」だが、当時スーパードライという商品がキリンビールの牙城に迫りシェアを奪還して世間の注目を集めていた頃であった。アサヒビール特別顧問・アサヒビール飲前会長の中條高徳氏(当時の肩書)の講演と「小が大に勝つ兵法の実践」、「立志の経営」という二冊の本が、深い感銘と感動を、そして挑戦する勇気を私に与えてくれて水中運動にめばえるきっかけとなった。

 立志の経営『破滅するかも知れないと思われていたアサヒビールが天下から「奇跡」と言われるほど成果をいただけたのはなせか。人間、絶壁に立たされた時、すなわち、窮地に追い込まれた時には、それをあたかも「ピンチはチャンス」と解釈して、捨て身で突進する強靱な「志」と、もう駄目だと落ち込んでゆく心の脆弱さが勝敗のわかれ道なのです。私は、アサヒビールの生まれ変わり作戦を展開して、「志」こそが物事を成就させる源泉であるということを、じっくりと学ばせてもらいました。−本文より』まさに「沈むアサヒビール」と揶揄されながら破滅の寸前から起き上がり、奇跡と呼ばれる再生を遂げたアサヒビールの物語は、今流の言葉に例えれば「プロジェクトX」(挑戦者達)ということに。特に長らく単体SC施設で勤務した経験から照らして、大手のチェーン店はわざわざ繁盛している地域を狙って選び、さらに駅前の一等地に出店する。という戦略で単体施設が地道に築き上げた商圏で地域の会員を根こそぎさらっていくという現実をいくつも見聞きしてきた。そして、フィットネスクラブの出店による競合と四面楚歌状態が現実のものとなった時に、迎え撃つ側としてどの様な戦略と戦術で迎撃するかを「小が大に勝つ兵法の実践」という書がヒントを与えくれた。『業績が悪くなると、やれ円高のせいだ、天候不順のせいだ、不景気のせいだなどと自分に都合のいい理由を並べ立てるだけで、戦い方の善し悪しを深く追求しない場合が多い。会社が潰れても、経営者をはじめ役員、担当者にいたるまで、生命まで奪われることはない。そのためどうしても、事を甘く処理しがちである。そこでまた、つい成算のない戦いに手を出してしまう。(中略)”滅びゆく平家”のようだ、と言われてきたアサヒが、奇跡と称えられるような業績をあげ、生まれ変わることが出来た。その時、ややもすれば沈みがちなわれわれの心のよりどころとなり、迷いがちな作戦に的確な指針をもたらしてくれたのが兵法であった。−本文より』元々、学生時代に経営学を学んいた経験から「兵法」という言葉にはとても興味があったので読み進める苦痛はなかった。『小が大を制する「一点集中」の理=我は専らにして一となり 敵は分かれて十となれば 是れ十を以て其の一を攻むるなり 即ち我衆にして敵は寡なり(「孫子」虚実)』や欲を捨てると先が見えてくる『志立たざれば、舵なき舟、くつわなき馬の如し(王守仁)』など、所謂三十六計などの「理」が大いに参考となった。

 今でこそ、水中運動系の仕事を中心に行っているが、本来は単体SC施設の運営経験を元に、専ら単体SC施設などの「弱者の戦略」を得意としている。「今度大型競合店が出店してくる。駅から遠い。商圏内の学校数が少ない。」など二等立地で苦戦している施設などを対象にした地域戦略を少しばかり研究してきたので、いつの日にかコンサルテーションの分野でもお役に立つ機会でもあれば…という夢を描いている。

 やはり、専門分野に限らず色々なことに興味を抱き、人の話に耳を傾けたり、或いは知識経験の宝庫である書籍に触れることはとても大切なことだ。最近では、入水(プールに入っること)指導が続くので、本を読んだり、上司から指導を受けることもままにならないという声も良く聞くが、世の中の基礎基本や原理原則といった事柄は自腹を切ってでも、時間を都合しても是非とも学んでおくことをおすすめしたい。やる気さえあれば、チャンスは幾らでもある。今日はここまで。なるほど、ナルホド。

(有)アクアヘルスコミュニケーションズ
大方 孝

 
 

 

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