AQUA HEALTH COMMUNICATIONS
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 水想観
Vol.9 平成15年9月

 [ 規則や人が時代錯誤!? ]
 

 日本道路公団の財務諸表が問題になっている。今後の民営化に向けて民間企業並の財務諸表を作成するとともにこれを政府に報告した。ところが、今回の作業前に公団内部では今回とは別の作業が行われ、債務超過という結果が出たというのである。

 今回のことに絡んで改革派の管理職を左遷したり、事前の財務諸表(債務超過)の作成の事実はない。など公団のF総裁が隠蔽工作を行ったとかで、マスコミで大いに騒がれている。どちらかと言えば、道路公団は道路を作るのが第一の仕事。作った後の仕事の重要性は相対的に低いと言わざるを得ない。つまり組織だけを民営化したとしても、企業の文化やそこに働く人達の考え方まで「民営化」しなけば、本当の民営化はなされないのだろう。

 職業柄全国各地のプールに出掛けることが多い。特に公共のプールでは、道路公団と似たようケースに少なからず出くわすことも。例えば、江戸開府400年とかで下町情緒溢れる東京はS区のある公共のプールでの出来事。何かと規則、規則づくめでプールへの持ち込み品のリストまで作られている。「スイミングキャップから前髪がはみ出てはいけない」「練習用品は○○は持ち込みはダメ」「サンダルは履いていけない云々」などなど。今の時代にへぇ〜と驚くような事柄も。実に事細かく書かれ「管理」されている。

 7月にフジTV系で放送されている「トリビアの泉〜素晴らしきムダ知識」が人気上昇中で視聴率トップに。「トリビア」とは、〔雑学、さまつな〕という意味の英語だそうで、視聴者が番組に投稿したトリビアを5人の審査員が品評して、そのネタにどれぐらい感銘を受けたかを「へぇ〜」という単位で表し、満点は「100へぇ〜」。因みに「ドラえもん」の声でお馴染みの大山のぶ代は「太陽にほえろ」の脚本家だった。が「99へぇ」とか。アメリカザリガニは鯖をやると青くなる。が「96へぇ」。

 たまり兼ねたシニアグループの利用者の有志がS区役所を訪れて「運動時には、水分補給は欠かせないというのが現在の常識である旨を指摘し、随時館内で水分の補給を行わせて欲しい。」と改善を陳情したところ、二階のギャラリーでは水分補給をしてもよいが、一階の玄関や通路では一切水分補給はまかりならんとの仰せ。ペットボトルなどを持ち込むと館内が散らかり、ペットボトルの始末も大変とか。が理由らしい。他の公共施設でも問題なく実施されていると先進事例を示しても一向に認める気配はない。子供や学生といった学習者相手ならまだしも、長い人生を歩んできた生活者であるシニアに対する扱いが、どこか時代劇に出で来る例の代官様に似通っている気がしてならない。その後も多くのことを陳情したが、のらりくらり。ひとつのことを認めてしまうと次から次でキリがなく結局は最大公約数の区民や多くの利用者のためにならないとか。

 最近では、どこでも利用者優先の時代であるが、S区では今もって利用者の健康や利便性、快適性よりも、施設の管理などが優先するらしい。まるで規則を遵守できない輩は利用するなと言わんばかり。陳情すればするだけ規則が増えるのだそうだ。近頃、核兵器で脅し食料などを要求する隣国の指導者と、どこか似ている…。これがトリビアの泉なら何点ぐらいの「へぇ〜」になるだろうか!?

 せめて健康のために施設を利用して健康寿命の延伸を図りたいというシニアが、安全に、快適に施設を利用できるよう使う側の物差しで規則を考えてはもらえないものだろうか!?

 このように公的運動施設の『民営化』への道も険しい。先ずは職員の意識や行動の改革の必要はありはしないか。いっそのこと視点を変えて「公設民営」丸投げの方が、まだまし。いや、その方が近道かも知れない。

(有)アクアヘルスコミュニケーションズ
大方 孝

 
 

 

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