AQUA HEALTH COMMUNICATIONS
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 水想観
Vol.8 平成15年8月

 [ 対処療法的な集客法から・・・ ]
 

 in aqua sana est(健康は水の中にある)――――――これは、古代ローマ人が健康的な生活を送るための一つの知恵として『アクアパワー』を活用していたことを示した言葉だ。まさに21世紀は『水の時代』といっても決して過言ではない。

 6月の下旬、岐阜県恵那群山岡町の健康増進施設『山岡町健康プラザ』で、プールを利用した介護予防セミナーが開催された。山岡町は、名古屋から中津川方面に中央本線の快速電車で約1時間、瑞浪駅で下車し、車で約30分。周囲を山々に囲まれた町である。この山間の町にはコンビニが2店、そのうち1店は24時間営業をしている。人口は約5600人、高齢化率は26%に達し、まるで25年後のわが国にタイムスリップしたような超高齢化社会の地域でもある。特産品は「天然細寒天」と江戸時代から続いている「陶業」が有名。

 平成14年度に筑波大学との提携による健康プログラムを取り入れた健康増進施設として整備された「健康プラザ」には、6m×16mの可動床のプールにお風呂、健康増進室などがある。「健康長寿」をテーマに地域住民が相互扶助の精神で向こう三件両隣が助け合い『寝たきりにならない』『家に閉じこもらない』ためのいろいろな取り組みが行われている。平成15年度以降は、デイサービスセンター、ショートステイ施設や国保診療所の整備などが行われる予定だ。

 今回の予防セミナーは、すべての町民が健やかで豊かな生活を営み、活力ある社会を構築するためには、健康増進による『予防』に重点を置く施策がなによりも重要と考えての事だ。さらに、健康プラザの可動床のプールを有効活用するために『水の浮力』を利用する水中トレーニング機器(=ダイレオアクアジム[英国製])が導入設置された。(http://www.daileo.co.jp
これを機に介護予防セミナーの一環として町民を対象にした水中歩行やストレッチングとアクアジムを組み合わせた『介護予防水中プログラム』の公開講座が開催された。参加した町民からは、「楽しかった、気持ちが良かった。時間がたつのも忘れた。機器を使った運動は効果がある。講習会を続けて欲しい。教室を開催してほしい」などの感想や要望が出された。

 最近では、中高齢者の筋力トレーニングは、自立生活に必要な基本的な能力を高め、「寝たきりを予防」し、日常生活の活動能力を保持する効果があることが証明されている。2003年度版「高齢社会白書」でも高齢化の進行を踏まえ、「運動能力の低下を防ぐため高齢者向けのトレーニングを実施する事業」への補助(450億円)のための予算が閣議決定されている。これからは「健康日本21」「健康増進法」の施行により山岡町の健康プラザのような地方自治体の施設が増えることが予想される。

 これは、SC業界にとっても脅威である。遊園地やテーマパークでも少子高齢化が進展して若者中心の遊戯施設は客数が減少しており、閉鎖が相次ぐなど苦戦している。一方で温泉などの温浴施設を導入して中高年や女性など幅広い層を取り込むことで集客力向上を狙う施設もある。我がSC業界も水を扱う商売だが、こちらは専ら四半世紀の間「水泳指導」中心の商いを行ってきた。少子高齢社会と言われ始めて30年近くたつのに、である。施設のリニューアルや会費の優待、景品などの対処療法的な集客方法ばかりで、長期的な展望に欠けるところも多い。さて、この国の将来のためにもここらで少し、視点を変えてみては!?

(有)アクアヘルスコミュニケーションズ
大方 孝

 
 

 

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