AQUA HEALTH COMMUNICATIONS
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 水想観
Vol.6 平成15年6月

[ 人生は石垣、人は城 ]
 

 20世紀は、オイル(石油)争奪の時代と言われ、21世紀は、水を争う時代といわれている。この『水の時代』を象徴して今年のサミットは、仏エビアンで開催されることが決まった。いまや、ペットボトルのミネラルウォーター1リットルは、ガソリン1リットルよりも値が高い。我がSC業界も水を扱う商売だが、バブル崩壊後は水質や水処理の高度化といった積極的な戦略は影を潜め、温浴設備のレジオネラ菌対策などの専ら専守防衛対策が主流となっている。

 さて、5月1日東京ドーム天然温泉『スパ・ラ・クーア』がオープンした。地下1,700mから湧き出たという天然温泉を使用した露天風呂や大浴槽、サウナ、アトラクションバスなどからなる温浴施設が東京のど真ん中に出現した。約400万年前の新生代第3紀上総層から湧き出している温泉で、化石海水といわれ約3万年以上前の氷河期の海水が地中に閉じ込められたものだそうだ。泉質は「ナトリウム塩化物強塩泉」で『熱の湯、痩身の湯』と呼ばれ、肩こり・腰痛・冷え性などの改善や美容にも効果あり。都心で手軽に温泉が楽しめ、ストレスが解消できるのはありがたい。

 ラ・クーアでは、サウナに専用の敷きマットが用意されているので、熱くなったベンチや濡れたタオルに腰掛けなくても済む。洗い場は仕切りがつき個別ブースなのでお隣さんのシャワーも気にならない。さらに、専用のナイロンタオルもあり至れり尽くせり。なによりも利用者の側に立った気の利いたサービスは心憎い。しかし、ヒーリングバーデという低温サウナの「珪薫房」を利用した時に、効能書きを見落としてしまったので、係員に尋ねたところ残念ながら説明ができず、入り口の効能書きがあるので見て欲しいとのこと。大変親切な応対であったが「ヒーリングバーデ」という施設のウリともいえる癒しの効果効能の源泉である石質の知識などは、その場で説明してほしいものだ。また、別の係りにプールの規模を尋ねたら、やはり即答ができなかった。目に見えるサービスがとても素晴らしかっただけに、スタッフの情報や知識の不足は、少々残念だ。

 遊園地・テーマパークは、TDL,TDSなど一部を除き閉鎖が相次ぐなど苦戦している。少子高齢化が進展して若者中心の遊戯施設は、客数が減少しており、温泉などの温浴施設を導入して中高年や女性など幅広い層を取り込むことで集客力向上を狙っている。ある意味でスーパー銭湯や温泉テーマパークの進出は、我がSC業界にとっては怖い競合相手となることが考えられる。集客力を高めるためには、最新の設備の導入やサービスの差別化は当然のことながら必要だが、案外そこで働くスタッフのコミュニケーション能力や顧客ニーズに対する個別対応能力が見落とされている場合が多い。『ものを見る目が厳しく、好きなものにはお金を惜しまない』といわれるシニアのハートを掴むには、『見かけよりも中味』が大事。勝ち組といわれる企業や施設では、好不況を問わず社員教育に「お金と手間」を惜しまないという共通の勝利の方程式がある。古来より、『人は石垣、人は城。企業は人だ。』といわれ続けていく久しい。ちょっと古いかなぁ‥!?

(有)アクアヘルスコミュニケーションズ
大方 孝

 
 

 

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