AQUA HEALTH COMMUNICATIONS
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 水想観
Vol.4 平成15年4月

[ 賢者は歴史に学ぶ ]
 

 「ボーナスも今の流行か薄型に」「ついに来た俺にも週休7日制」「サンタさん今年は父に職上げて」等など・・・。いまや巷では、不景気だ。仕事がない。と言われていく久しい。リストラや賃金カットは朝飯前。この国の行く末には数々の不安や困難が待ち受けているようだ。しかし、将来をいくら悲観してみたところで、また不景気をいくら嘆いてみてもそこからは何一つとして進展はない。つまり、出来ない理由や言い訳をトラック1台分用意したところで何一つ問題の解決にはならない。むしろ、どうしたら出来るようになるのかということを1つでも多く考えることが重要だ。そのためには先ず自らの意識を変え、新しいビジネスモデルを創造することではないだろうか?!

 自動車業界を例に挙げれば、日本経済の低迷とは対照的にトヨタや日産、ホンダなどの大手メーカーは史上最高益を更新した。日産のカルロス・ゴーン社長が行った改革で日産の業績はV字回復した。これは、それまで国内の工場で生産していた自動車を船で海外に運び、消費地に陸送していたものを「消費地」で「生産」すると言うビジネスモデルに方針を転換したからだ。中国やベトナムが安いからそこで生産するのではなく、ベトナムで売る車はベトナムで生産するという具合にこれまでの産業構造を大きく変えたためだ。

 周知の通りSC業界は、東京五輪の翌年に水泳日本の再建を旗印に誕生し、かれこれ40年近い歴史を持つ。日本各地の小中学校にプールが建設され水泳は授業の正課にもなり、また泳げない先生も多かった。そのような背景をもとにSC業界は隆盛を極めた。だが、しかしである。いまや『少子高齢社会』。社会的な環境は変化し、2002年からは公立学校の週5日制が導入された。この影響で小学校の体育の時間数も削減され、水泳も正課ではなくなった。この変化をどのように受け止めSCの産業構造を変えるかが、「勝ち組」と「負け組み」を分かつ分岐点の境目になるのでは・・・。換言すれば、会員数が低減して経営が苦しい理由は、過去の成功体験がもはや通用しない状況に気がついていないためで、いま大事なことは新しいビジネスモデルを如何に創造していくか、にかかっている。

 別の観点から生活の変化を眺めてみると面白いことが分かる。大阪で万博が開催された1970年に、総人口に占める65歳以上の高齢者の人口比率が7%を超え「高齢化社会」に突入し、1977年には様式便器の出荷台数が和式を上回った。ライフスタイルの洋風化も進み「おやつ」の世界でもそれまで長年トップだった煎餅がアイスクリームやケーキに取って替わられた。そして、ティラミスやカヌレと言ったケーキ類が和菓子に抜かれたのは、バブル経済崩壊後で高齢化率が14%を超え「高齢社会」に突入した1994年の時期にちょうど重なる。高齢者が増えると和風回帰や健康志向が高まり煎餅よりも大福や団子のような柔らかい和菓子に人気が集まることに。2005年には、65歳以上の人口は五人に1人になると言われている。さて、SC業界のこの先は?

 『愚者は体験に学び、賢者は歴史に学ぶ』まさに、『温故知新』である。


(有)アクアヘルスコミュニケーションズ
大方 孝

 
 

 

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