AQUA HEALTH COMMUNICATIONS
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 水想観
Vol.2 平成15年2月

 [ シーズからニーズを育てる ]
 

 2002年に生まれた赤ちゃんの数は115万6000人。厚生労働省が発表した人口動態統計の年間推計で分かった。出生数は前年と比べ約1万5000人減少して過去最低を更新する見通しだ。昨年発表された人口推計では2050年には、2.8人に一人が65歳以上になると予想されている。一方で少子化が進み人口構造のピラミッドは、所謂逆三角形になる。周知の通り既に医療費や社会保障といった面でも深刻な問題となっている。また同時に、このことは老夫婦だけの世帯が増え、やがて独居老人が非常に増えることを意味している。さらに高齢化が進展するにつれて、長期にわたって介護が必要な高齢者や寝たきりの高齢者の数も増加することが予想される。

 単に危機感を煽るために現実のデーターを引き合いに出している訳ではなく、高齢者を巡る問題・課題をさまざまな観点から考え『超少子高齢社会』に相応しい処方箋をも見い出すことが、業界を上げて今こそ必要だと考えるからである。金融業界や流通業界をはじめとして合理化や事業統合や再編が花盛りだがリストラ一本槍では決してV字回復は望めない。まして人口構造が大きく変わる構造変化の時代、急激な転換期にあっては何よりも意識を変革し、その変化に対応していくことが求められる。

 スイミング業界に絞って言えば、昨年生まれた赤ちゃんは、余程の天変地異がない限り6年後には、小学校に入学する。今年の成人は152万人だが、十年前は、200万人を数えた。しかし十年後は120万人に減る。このように変化は確実に起こっているのである。仮に現在、子供のニーズが大勢を占めていたとしてもこの変化は確実に訪れる。

 スイミング業界にとって2003年のテーマは、先細っていく既存の市場(=子供ニーズ)を追うことばかりでなく、新製品や新規事業(=シニアマーケット)のシーズ(=種子)を育てること。そのためには、田畑を耕し、種子をまき、水や肥料を与えて発芽し、育成していくこと。既存ニーズの縮小を嘆くより、シーズからニーズを生み育てる経営が必要なのでは?

 規模の大小を問わず、いま企業の明暗を分けているのは、「方向の明確さ」の有無である。会員数が低迷している施設に共通しているのは、どんな戦略で行くか、投資の方向性が不鮮明で他社追随型が多い。逆に実績を上げ元気な施設は見事なぐらいに投資の重点や戦略の方程式が明確である。「どうしたらいいのか」を話し合っても、結局のところ枝葉の議論ばかりで「木を見て森を見ない」ということになってしまう。「どうしたいのか」という『志』をはっきりさせることが、何よりも重要である。『勝利の方程式』を解く"鍵"はその『志』のあるなしによって見えないものが見えてきて、聞こえない声が聞こえてくるのでは、ないだろうか!?



(有)アクアヘルスコミュニケーションズ
大方 孝

 
 

 

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