AQUA HEALTH COMMUNICATIONS
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Vol.12 平成24年3月

 

第12回 エピソードII
「健康づくりで大切なこと 〜心に響くメッセージ〜」

 平成24年1月13日(金)、健康づくり支援という一次予防(先取り対策)事業の基本的な考えとなる「ヘルスプロモーション研修会」(公益財団法人武蔵野健康づくり事業団主催)が市内で健康に関わる人材(保健師・歯科医師・歯科衛生士・管理栄養士・栄養士・薬剤師・健康運動指導士等)に向けて開催されました。今回は健康づくり支援をリードしていく上で大切なことをレポートしたいと思います。(講演=(社)地域医療振興協会 ヘルスプロモーション研究センター センター長 岩室紳也氏。「健康なくに2011〜災害が問いかける公益衛生とは?〜」等の著書多数)

ヘルスプロモーションとは?  〜健康日本21の推進にむけて〜

 1986年WHOオタワ憲章で健康維持としてヘルスプロモーションが提唱されました。日本では平成12年「健康日本21」で本格的に採用されました。
・健康日本21の改正案(概要)改正の趣旨「今般の医療制度改革に伴い改正される「基本方針」及び、平成19年4月に取りまとめられた「健康日本21中間評価報告書」を踏まえ、健康日本21を改正することとした。」
 新たな目標の追加として運動、食生活、喫煙等に関する目標(メタボリックシンドロームの該当者・予備群の減少率等)や健康診査・保健指導の実施率等の目標を新たに設定することとした。

健康日本21 中間評価報告書2007.4


個人のリスク、集団全体のリスク

 

個人のリスク

集団(社会)の蔓延するリスク

メタボ

肥満
食べ過ぎ
飲み過ぎ
運動不足
高脂血症

ストレス
運動する環境不足
カロリー表示食品不足
車社会
関係性の喪失・コミュニケーション不足

8020

残存歯20〜22本
ブラッシング不足
かかりつけ歯科医なし

歯周病への無理解
口腔ケア用品不足
かかりつけ歯科医の必要性の周知不足

  健康づくり対策はハイリスク(疾患を発症しやすい高リスクの個人が対象)アプローチ中心の事業展開と評価が繰り返され、ポピュレーション(集団全体が対象)アプローチは漠然と実施されています。介護予防事業も特定高齢者というハイリスク集団を設定しその人たちへアプローチとその評価が行われています。ハイリスクアプローチの評価が単純かつ容易なのは、対象が「ハイリスクな個人」であるためその個人がどう変化するかを直接本人にかかわりながら検証できるからです。特定健診であれば健診受診者の中で対象者を選びだし「動機付け支援」「積極的支援」に分類してその経過を見れば保健指導の成果はともかくその後の経過や結果は容易に把握できます。対象者全体の状況については、未受診の人もおり評価には8020運動の後押しとなった歯科疾患実態調査のようなものが必要となります。そこでポピュレーションアプローチの効果は定義化しにくいのでハイリスクアプローチと組み合わせた対策が必要としています。

8020運動とは(“80歳になっても20本以上自分の歯を保とう”という運動で平成元年、厚生省(現・厚生労働省)と 日本歯科医師会が提唱)

ポピュレーションアプローチとハイリスクアプローチの比較

 

ポピュレーションアプローチ

ハイリスクアプローチ

目標
対象
対処したいリスク
実施事業
実施主体
評価指標

集団の健康指導の改善
集団
集団に蔓延するリスク
多様
多様
集団の変化

個人の健康指標の改善
個人
リスクを負った個人
特定
特定
個人の変化

 このことから健康増進計画策定に当っては、個人が抱えているリスクと個人のリスクを増長させているその社会が抱えているリスクが何であるかを考えることがとても重要です。優先的リスクへの対処することでリスクの対処責任、対処方法の検討、具体的な政策・戦略・事業の決定が見えてきます。

健康なくにを目指して

 元気・やる気・自己肯定感といったスピリチュアルな体験を毎日経験し続けるダイナミックな日常の創出が必要です。健康づくりの現場では「大切なのは「かかわり・つながり・ささえあう」環境づくりが大切です。
 「心に響くメッセージ」例えば・メタボ解消には「飲まない・食べない・運動する」ことは誰でも理解していることですが、なかなか行動に繋がり難いものです。しかしメタボ解消の正解を話すことではなく心に響くメッセージや相手の関係性が構築されてはじめてその人の行動や生活習慣が変わります。人が動くのは誰かとつながり心が動いた時です。関係性の再構築は「失敗談」が意外と効果的です。ニーズ(必要)、ディマンズ(要求)、ウォンツ(欲求)ネットワーキング人と人の間が“人間”このように地域等でのネットワーキングは、関係性の再構築目的を達成する手段・基礎的な条件となります。
♪つながるつながるつながるなかでわたしはわたしを見つけ出す
(作詞 俵万智「手をのばす」より)

 今回の研修では、ヘルスプロモーションという考え方を学びましたが地域を貴方のクラブ・スクールに置き換えてみて下さい。ともすれば私達は、気づかないうちに受講者に正論を押しつけてはいませんか?心に響くメッセージを通して接することで関係を構築することができて結果を導き出せる気がします。人は、過去は変えられませんが未来は変えることが出来るのではないでしょうか!?

【参考文献】
・(社)地域医療振興協会 ヘルスプロモーション研究センター センター長 岩室紳也
 ヘルスプロモーションとは?〜健康日本21の推進にむけて〜より


大方ことみ http://www.ahc-aqua.com/
健康運動指導士・JSCA公認メディカルアクアフィットネスインストラクター等
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