AQUA HEALTH COMMUNICATIONS
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Vol.7 平成23年10月

 

第7回 エピソードT「障がい者とご家族の心と身体の健康づくり」

「9月は障がい者雇用促進月間」でした。エンジョイエクササイズの実例としてライフワークのエピソードをご紹介します。障がいのある方の水泳・水中運動などの運動支援を始めておおよそ20年になります。先日(社)日本スイミングクラブ協会障害者水泳普及活動推進委員会主催の知的障害者水泳研修会の要項が届きました。今後もご本人と障がい者を支え介助しているご家族の”心と身体の健康”の維持・増進を図ることができる水中運動の支援をさせていただきます。


2011.8.18 JSCAアクアフィットネス養成講習会にて (協力:港区手をつなぐ親の会)。
受講されたM先生(後列男性)よりメッセージをいただきました。「実指導形式でご一緒させて頂けるとは思っていなかったので、新たな世界を感じることができて勉強になりました。今回の研修での資格取得ができれば、その後メディカルアクアの方にも継続していきたいと思っています。これを機会に今後ともご指導賜れればと思いますので、これからもよろしくお願い致します。」

 乳幼児期の在宅障がい児においては、施設での療育や病院への通院以外に外出の機会は少なく、地域での社会参加は大きく制限されています。「地域療育活動の場」としての水泳教室の開設は、障がい乳幼児の地域での社会参加の場の提供と発達援助及び体力増進につながり、企業の社会的責任(CSR: Corporate Social Responsibility)を果たし地域社会における社会的貢献として高く評価され、企業のイメージアップに繋がるものと判断されます。しかし、障がい児の地域参加の場としての水泳活動が、一般スイミングスクールにおいて実施されるための条件は、歩行・コミュニケーション・排泄など最低のADLが自立していることが必要となります。特に、排泄のコントロールは、プールという物理的な環境において衛生面の確保という観点から最重要課題となり、水の入れ替えや汚物の始末・清掃・消毒と業務に負荷がかかる要素となりうることが予想されます。また、障がい者を受け入れにくい要因として、@障がいに関する専門知識がなく不安、A何を目的とすれば良いか分からない、B指導員の手間がかかる、などが考えられます。さらに、障がい者は、@チアノーゼを生じる者、A末梢の冷感があり不機嫌となった者、B水泳活動が原因考えられる風邪により長期間体調を崩した者、など体調を崩しやすく休みがちで教室の稼働率も下がる傾向が認められます。従がって、健常者以上に室温(水温との差±3℃以内)の管理や水温(32℃〜)を高めに設定するなどの配慮も必要となってきます。

 指導内容としては、行動管理・安全管理の必要から保護者との参加が条件で、ダウン症・自閉症候群を中心とした動きのある子ども達においては、親以外の大人や他児との係わり合いを通してコミュニケーションの促進を図り、集団行動に参加できるようにするために集団的プログラムを中心に進める必要があります。一方、重症児では、個々の障がいの内容と程度に差があるため、それぞれの機能に応じた個別的なプログラムを行う必要があります。

 また、一般スイミングスクールへの障がい児の受け入れを拡大していく為には、行政、医療、療育機関が協力して経済的負担をどのように担保するのか、さらに、一般スイミングスクールオーナー、指導員、会員の保護者・児童が、障がいや障がい者とその家族に対する理解を深めサポーターとして支援する環境の創出が何によりも求められます。

 一般的に障がい者をもつ保護者は、障がい者の養育介護で24時間体制を強いられる為にストレス過多、身体的な疾病(腰痛・肩痛・膝痛等)などを抱える状態にあり、保護者をサポートするという観点からも定期的な教室の開催は福音となる可能性が高いと思われます。しかし、障がい者の保護者特有の被害者意識や権利意識から、ともすると施設や指導、サポート面などについての過大要求につながる場合も少なくなく、保護者に対するマネイジメントの介入が不可欠となります。

 障がい者教室導入に当たっては、先ず@障がい者福祉課・社会福祉協議会・障がい者センターなどの行政との連携、A養護学校・療育施設・専門医療機関との連携、B地域障がい者団体等との連携により短期期間の教室を開催するなどタイアップ”モデル事業”などからの導入が、受講者、指導側、支援団体側にとっても無理ない事業展開ではないかと考えます。実施場所も公共施設、障がい者専用施設などの利用や指導員の派遣や行政の教室の指導委託といったところから始めて受け入れや指導法のノウハウの獲得、地域社会などの理解と支援を得ながらの展開が求められるのではないかと思われます。

平成2年より障がい児の体操指導や水泳指導を通して障がい者のつどいでの「リズム体操の発表」や「東京都はばたき水泳大会」(主催東京都障害者スポーツセンター)、「ゆうあいピック」(全国知的障がい者スポーツ大会=主催厚生省、(社福)全日本手をつなぐ育成会、(財)日本知的障がい者愛護協会)「よさこい高知国体知的障害部門」等に出場していたよっくん(岩崎君=愛称)も現在では、プロの画家としての自立を目指し知的障がい者3人と初画集を2009年7月にNPOの支援で出版しました。

東京都内の外食チェーンの会社で美術担当社員としても活動
画家 岩崎喜裕さん(34歳)          「柿」作品ギャラリーより


作品テーマは川越市の鐘楼や蔵造りの建物など)3冊の画集は定価各3,500円
お問合せ 特定非営利活動法人(NPO法人)「あいアイ」TEL 049(277)7872


【参考文献】
「AHC障がい者教室開講についてより」


大方ことみ http://www.ahc-aqua.com/
健康運動指導士・JSCA公認メディカルアクアフィットネスインストラクター等
【"健康な明日"は、生き活きとした水中運動プログラムから】
生活習慣病予防(メタボ&ロコモ)子育て支援、介護予防などお役立てください。

 
 

 

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