AQUA HEALTH COMMUNICATIONS
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Vol.29 平成20年8月

 

「見える化」の活用を!

 今月もお読み頂きまして有り難うございます。
 前月に続いて今月もローランド・ベルガー取締役会長、早稲田大学大学院教授である遠藤功氏の出版した『見エル化‐強い企業をつくる“見える”仕組み』(2005年10月発刊/東洋経済新報社)という著書の中で注目されているコンセプトについて共に学んでいきたいと思います。
 さて、『見える化』とは、「見る」ではなくて、『見える』ようにする試みです。『見える化』とは、「ビジネスにおける問題を常に見えるようにしておくことで、問題が発生しても、すぐに解決できる環境を実現すると共に、問題が発生しにくい環境を実現する為の取り組み」と定義されています。この「見える化」を実現することにより、コスト上の無駄や改善の余地がどこにあるかなどを明確にして強い企業を実現できるとされています。
 著書では、“見える化”のポイントを次のように定義しています。-見える化は、単純な情報共有ではなく、「見る」努力をしなくても自然と事実や問題が目に飛び込んでくる「見える」状態をつくることだ-としています。

1 見えていると勘違いしている企業の4つの共通点…

  1. 「悪い情報」が見えていない。
  2. 「組織」として見えていない。
  3. タイムリーに見えていない。
  4. 伝聞情報しか見えていない。

 例えば、情報共有のためのシステムやツールを導入する際に、その導入自体が目的化してしまい、本質的な問題を忘れた議論になってしまいがちです。そうすると、実際に共有されるべき情報が共有しにくいシステムを作ってしまい、誰も使わないということになるという結果になるのは目に見えています。これとよく似た例は、社内資格を導入する際に、資格講習会を開催して有資格者を輩出すること自体が目的化してしまい、有資格者を活用した新規の事業展開がなされない事例などがありますね。

2 「見える化」の5つのカテゴリー…

  1. 問題の見える化…異常・ギャップ・シグナル・真因・効果の「見える化」
    →企業活動において発生する大小さまざまな異常や問題が、タイムリーに「見える」ようにする。
  2. 状況の見える化…基準・ステータスの「見える化」
    →企業活動の現状がどのような状態になっているかのかが「見える」ようにする。状況が見えなければ、問題の発見や打ち手を講じたり出来ない。
  3. 顧客の見える化…顧客の声・顧客にとっての「見える化」
    →市場の変化に敏感な企業であり続けるために顧客が「見える」ようにする。見える化は企業の内部活動に限定して考えがちだが、最も重要な柱の1つが顧客の見える化です。
  4. 知恵の見える化…ヒント・経験の「見える化」
    →社内のあらゆる知恵を結集させて、暗黙値を形式値に変換させて「見える」ようにする。問題の解決を可能にするのは、人間の知恵であり創意工夫である。
  5. 経営の見える化
    →オペレーション全体の執行を監視・監督するために経営を「見える」ようにする。

 このようにリストアップしてみると、当然のことというか、ごくごく当たり前のことなのですが…。では、この5つのポイントをきちんと実践できているかというと、はなはだ疑問です。こういった全体を捉えた視点での本質的な問題解決が出来るものを目指していきたいものです。
 さて、読者の皆様は、この『見える化‐強い企業をつくる“見える”仕組み』抜粋概要をご覧になって、何か閃いた事はありましたか? 今、皆さんの事業所では、水中健康運動についてどのようなことが問題となっていますか? 会員様の身体状況を“見える化”してフィードバックしていますか?
 私どもの経験則から申し上げると、会員様は、もっと手軽に自分の状態を知りたいと思っています。最近では、体重計・体脂肪計や体組成計・血圧計など、身体データを計測する機器が家庭でも一般化しています。まして、プールでの健康づくりでは、なお更のこと定期的にデータを計測して記録し、健康状態の目安として見るだけでなく、その内容を分析して、生活習慣などをどう改善するかの指針にもなる重要なデータを「見える化」して活用すべきではないでしょうか?
 既に、皆様がご存知のことと思いますが、ご参考までに1つ事例をお示ししたいと思います。体脂肪量や筋肉量、基礎代謝量などの数値を“1ヘルス”という単位のポイントとして換算し、“1ヘルス”が“○円”の△□クラブポイント(ギフト)券と交換でき、プロショップなどで用品の購入代金に当てられるといった「ヘルスポイントサービス」制度を設定します。この制度を導入することで、個人の健康づくり活動をポイントという形で「見える化」して、継続する為のモチベーションを喚起することが可能です。つまり、「運動するとポイントが増える」というサンプルですが、分かり易い“しくみ”をつくることで健康づくりを継続支援することも1つの工夫ではないかと思います。
 意外と会社の中には、見えているようで見えていないことばかりではないでしょうか? 遠藤氏は、「見えることこそが、競争力の原点になるのです。」と言っています。このことから、“見える化”は、“共通の認識を持てること” そして、見えないもの、聞こえない声などを、“かたち”にして見える化(可視化)することが、ポイントのようです。
 〜さて、さて…プールでの健康づくりを視覚化する「ヘルスポイントサービス」制度は如何でしたでしょうか?!
 〜なるほど、なるほど。最後までお読み頂きまして有り難うございました。読者の皆様に、何か良い“気づき”があれば幸いです。では、今月はこの辺で。

(有)アクアヘルスコミュニケーションズ
大方 孝

 
 

 

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