AQUA HEALTH COMMUNICATIONS
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Vol.23 平成18年11月

 

人口構造の変化に対応する民間事業者の戦略

総務省の発表によると、「敬老の日」(9月18日)の『高齢者(65歳以上)の人口は総人口の2割超、75歳以上はほぼ1割であることが分かった』。我が国の65歳以上人口(平成18年9月15日現在推計)は2640万人で、総人口の20・7%と5人に1人強を占めています。男女別にみると、男性は1120万人(男性人口の18・0%)、女性は1520万人(女性人口の23・2%)となっています。65歳以上人口を「65歳以上74歳以下」(前期高齢者)と「75歳以上」(後期高齢者)とに分けてみると、前期高齢者は1432万人(総人口の11・2%)、後期高齢者は1208万人(同9・5%)となっています。両者の動向をみると、近年、後期高齢者は前期高齢者の伸びを上回る増加数で推移しており、平成18年には、後期高齢者が総人口のほぼ1割を占めるに至っています。
さらに、10年後の2015年には、4人に1人が65歳以上の人で占められ、そのうちの5人に1人、620万人が要介護者となると推定されています。
 また、文部科学省から公表された2005年度「体力・運動能力調査」で、朝食を食べなかったり、テレビを見る時間が長かったりする子供の体力は相対的に低いことが判明しました。小中高学生の体力は1985年をピークに低下傾向が続いており、特に中高生の持久走の記録の落ち込みが激しく、生活が規則正しい子供ほど、体力が高いことも分かっています。一方、子供とは対照的に中高年は体力テストの結果が向上する傾向にあります。20歳以上で運動・スポーツを週1回以上している人の割合は、7年前と比べ50−60歳代で男性6−10ポイント、女性は1−7ポイント増加しています。
また、週一回以上運動・スポーツを行なっている割合は、65−69歳の割合が最も高く、中でも男性は68・5%、女性が67・7%という結果でした。
今回は、このような人口構造の変動や「体力・運動能力」の実態を踏まえ、地域の健康づくりに積極的に貢献しようという民間事業者の戦略的な取り組みをご紹介したいと思います。

2006年1月から新潟県スイミングクラブ協会(松木会長)では、
【1】水中運動を通じて新潟県に在住する高齢者の介護予防に貢献する
【2】新潟県の老人医療費と介護給付費の節減に貢献する、という観点から、次のような事業内容を推進しています。

  1. 新潟県SC協会推奨プログラムの開発・標準化
  2. 定期的な理論・実技研修会の開催
  3. 自治体への提案方法のアドバイス、情報交換
  4. 運動効果データの共有、評価、エビデンスの蓄積

これらの事業を推進しながら、県SC協会加盟クラブがこの推奨プログラムを官民が協働する介護予防事業の一つとして自治体に提案することにより、地域支援事業(または 類似の健康づくり支援事業等)の請負事業者としての意思表示をしていく。そして、近い将来に県SC協会加盟クラブが地域支援事業(または類似の健康づくり支援事業等)の請負事業者として自治体から採択されることで加盟クラブの収益増およびSC業界の発展につなげることを目指すというものです。

  この水中介護予防事業を推進するに当たり、二つの委員会が組織されました。
【1】事業推進委員会は、県SC理事と参画するクラブの経営者・支配人で構成され、自治体への事業提案の支援や運動の効果等のエビデンスの取りまとめとフィードバックなどの役割を担当。
【2】プログラム検討委員会は、参画するクラブの担当指導者に加え、新潟大学・人間科学部助教授の大庭昌昭氏、新潟医療福祉大学・医療技術学部教授の石川知志氏などが加わりプログラム内容を検討し、標準モデルの構築と研修会を開催し知識・技能の向上と啓発に努めるというものです(日本SC協会・生涯水泳科学研究委員会で、松木会長とのご縁で、不肖私も微力ながらプロジェクト・アドバイザーとして、新潟県SC協会の事業に参画させていただいております)。
 おりしも、新潟中越地震で震害を蒙り復興の中で行なわれた新潟県SC協会におけるこのような同業事業者の協働の取り組みは、全国的にも稀有であり、極めて戦略性の高い事業展開だと思われます。流石、目先の利益に囚われない、所謂『米百表』の高い志と幕末の長岡藩家老・河合継之介の精神に繋がるものではないかと思います。
このような地域における事業者間のコラボレーションとネットワークは、スイミングクラブ業界の社会的な責任を果たす観点からも、極めて公益性の高い事業であり、指導者の地位向上や社会貢献を実現するものとして、全国各地においても、大いに参考となる事例ではないでしょうか!?『頑張れ!新潟!』

最後に、CMを一言。来る12月10日(日)、東京・新宿の東京都健康プラザハイジア4F・ウェルネスエイジ60で、日本SC協会関東支部・生涯水泳科学研究委員会主管の「第11回水中運動ワークショップ」が開催されます。テーマは「水中運動による疾病の予防・健康づくり」等を予定しています。基調講演は川崎医療福祉大学・小野寺昇教授。指導者が、共に学び・共に成長することを目指し現場力を高めることを目指したワークショップです。奮ってご参加下さい。※お問い合わせ⇒(社)日本スイミングクラブ協会・事務局 TEL 03(3511)1552

なるほど、なるほど。今回も最後まで、お読みいただきまして有り難うございました。 読者の皆様に、何か良い”気づき”があれば幸いです。

※新潟県スイミングクラブ協会・水中介護予防事業に関するお問合せ→
〒950-2052新潟市寺尾10−2  TEL 025-269-2555
(株)アクアシガータ・代表取締役社長 松木 保

(有)アクアヘルスコミュニケーションズ
大方 孝

 
 

 

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