AQUA HEALTH COMMUNICATIONS
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Vol.14 平成18年2月

 

ビジネスチャンスがやってくる

 人生には上り坂に下り坂、そして“まさか”という坂があると言われている。
「まさか、そんなはずではなかった」ということが世の中にはよく起こるもの。例えば、一昔前に光学メーカーが作っていたカメラは、家電メーカーが今やトップシェアを占有している。
 同様に一世を風靡したウォークマンでさえ、今やパソコンメーカーが作った「iPod」が販売されるやいなや、瞬く間に携帯オーディオ機器のシェアのトップの座を奪われてしまった。商戦では、時代の変化により想像もしていなかった企業が競争相手となって出現し、縁もゆかりもない業界から市場参入されてシェアを奪われるということが往々にして起こる。このように、社会的構造的な環境が変化すれば、自ずと物事は変化する。従来、長所であったものが、逆に短所に。利点は、逆に欠点になる。
 これらの事例でも分かるように「まさか」ということは実際に起こりうることなのだ。この時代を制し、勝ち組となるためには、トレンドを読み、他の業界の動向やさまざまな事業の方向性などをウォッチングすることが大いに参考となる。
 さて、恒例となった(社)日本スイミングクラブ協会関東支部「水中運動ワークショップ」が、昨年の12月に東京都武蔵野市で開催された。この「水中運動ワークショップ」は平成13年12月に第1回が開催され、今回で9回目となる。高齢者や障害者の水中運動の普及・振興を図る観点から毎回講習会が企画され、インストラクターが現場で抱えている問題点や課題、参考となる指導法などを「共に学び、共に議論し、交流し、共に成長すること」を趣旨に研修する場を提供している。
 今回のテーマは、「水中運動の理論と実践」という観点から、理論面では「高齢者と水中運動プログラムが健康づくりにどのように繋がるのか」。さらに、これまでの「水中運動の発展の経緯を踏まえ、人口減少社会・超高齢社会に向けて、水中運動進化論というテーマでパネルディスカッション」が行われた。また、実践面では、水中運動の原理原則・基礎基本を「おさらい」するという狙いで、フォローアップセミナー、スキルアップセミナーがそれぞれ開催された。
 それでは、昨年12月18日(日)に武蔵境(東京都武蔵野市)にある“むさしのスイングホール・ミーズクラブ”で、関東近県の他、遠く福岡、福島、長野などから40名が参加して開催された(社)日本スイミングクラブ協会関東支部「第9回水中運動ワークショップ」の要旨をお伝えしよう。
 第一部基調講演は、「高齢者と水中運動」と題し、川崎医療福祉大学教授・小野寺昇氏が講演を行った。水中運動を行う際に水の持つ物性と高齢者の生理的応答について指導の際にどのように対処するか、また、安全に、効果的に指導するにはどのような点に留意したらよいか。といった運動処方について、時に実験を交えながらの解説が大変楽しく会場を沸かせた。
 第二部パネルディスカッションは、「水中運動2006年の展望と課題」と題して、小野寺氏、古賀 富貴子氏((財)東京都健康医療公社)、小山敬信氏(古河あかやまスイミングスクール指導課長)、大方ことみ氏((有)アクアヘルスコミニュケーションズ取締役)のパネリスト4氏が、それぞれの立場から意見を発表した。
 小野寺氏は、水の効果についてさまざまな角度から検証して、指導現場にデータをフィードバックすることが使命であり、水中運動の進化に繋がる、と研究者・教育者という立場から意見を述べた。古賀氏は、公共施設の運営と養成事業を担当している観点から、介護予防・健康づくりへの水中運動の拡張性が今後期待される。さらに、インストラクターに求められる資質としては、指導のパフォーマンスばかりでなく、施設・安全・健康等の管理や事業企画力等の幅広い能力も求められると指摘。続いて、民間施設の運営に携る小山氏からは、スイミングスクールの一般的な課題として、専門指導者の不足や研修不足を挙げ、特に今後水中運動が進化していくためには、社内の教育環境の整備やプログラム開発、インストラクターの意識改革、商品として曜日や時間帯・コース配分等の適正化を挙げた。SC協会の認定講師でもある大方ことみ氏は、養成事業・指導委託事業の経験から、今後インストラクターは、知識や技能の専門性と多様性が求められるので自己啓発と情報発信は欠かせない。そのためには、指導力以外にも企画力や情報発信力などのスキルを磨く必要があるのではないかと言及した。
「情報が少ない。足りない」「地方では、まだまだ水泳が主流。アクアプログラムの講習会が不足している」などフロアとの意見交換も交え、あっという間に予定の時間が経過。パネルディスカッションのまとめ「水中運動進化論」として、今後、(1)介護予防・健康づくり事業などの市場への参入(2)人材の開発と教育・養成の強化(3)水中運動プログラムの開発などへの積極的な取り組みが必要、という三点に意見が集約された。
『過去と他人は変えられない。しかし、未来と自分は変えることが出来る』――参加者自らが変化に対応するために、自からを変えよう!というスローガンが採択されて午前の部を終了した。午後は、会場をミーズクラブに移し、第三部プールサイドセッションとして、「アクアウォーキング・フォローアップセミナー」と「腰痛プログラム・スキルアップセミナー」の実技講習が行われた。
 いよいよ平成18年は介護予防法や地方自治法244条(指定管理者制度)などの法改正が施行される年度でもあり、これらの法改正がわが業界にとっても大きなビジネスチャンスに繋がる可能性が高い。水中運動バカ一代としては、水中運動による『健康づくりのビジネスモデル』を全国に構築・実現するために全力を傾注する覚悟です。そのためにも、「志と使命感を共有すること」のできる事業者や市町村とコラボレーション(協働)して、予防重視の必要性や健康づくりのための運動の効果を「エビデンス」として社会に訴求することができるようしっかりと取り組んでいきたいと思っています。
 戌年だけに“ワンさか”ご協力とご支援をお願いします。なるほど、なるほど。最後まで、お読みいただきましてありがとうございました。では、今日はこの辺で。

(有)アクアヘルスコミュニケーションズ
大方 孝

 
 

 

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