AQUA HEALTH COMMUNICATIONS
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Vol.8 平成17年8月

 

この先の出し物と出演者

(社)日本スイミングクラブ協会関東支部が主催する「第8回水中運動ワークショップ」が6月26日(日)に東京都健康プラザハイジア内のウェルネスエイジ60で48名の受講者が参加し開催された。このワークショップは、関東支部生涯水泳科学研究委員会が行っている高齢者や障害者などを対象とした水中運動プログラムの普及・振興を図るための講習会事業の一環として行っているもので、今回のテーマは「指導者として環境や変化に貴方は対応できていますか!?」と題して、前年に引き続き『アクアダイエット特集』のプログラムが取り上げられた。ワークショップは、特別基調講演として「水中運動とダイエット」という演題で川崎医療福祉大学教授・小野寺昇先生の講演が、続いて、同SC協会安全水泳委員会全国委員長・河崎進氏による心肺蘇生法の講義とAED(自動体外式除細動器)の使用実習が行われた。法整備により不特定多数の集まる場所等ではADEが設置され出したものの、実際に見るのも、触るのも初めてという受講者も多く、今後、高齢者が健康づくりや各種疾病の予防・改善のために運動施設に参加された場合に起こりうるリスクに対応するための安全管理研修の絶好の機会となった。午後からはダイエットプログラムの実技が行われた。約4時間に及ぶ実技実習が行われたが、受講者全員笑顔で三者三様のアクアダイエットプログラムを楽しみながら、知識を、技を、情報を一つでも多く持ち帰ろうと真摯な姿勢で取り組んでいました。
 参考までに受講者アンケートの一部を紹介すると、q受講者の内訳は、82%がインストラクターと管理職者で占められ、最近の傾向としては、公共施設関係者9%、福祉関 係者が3%と一割強を占有・増加する傾向にあるのも指定管理者制度や介護予防法の影響だろうか?! w講習会受講の目的としては「指導の役に立てたい」が32%、「水中運動の幅を広げたい」が28%、「知識の向上」が25%と続き、「講習会の演題が良い」が3%だった。e今後の講習会の内容として希望することは、「腰痛・肩痛・膝痛」などの関節症のプログラムと「中高齢者対象」の専用プログラムを望む声が多く、これも現場のニーズ(=中高齢会員の増加と関節症が増加する傾向?)を反映したものかも知れない。r感想、要望等では、「とても楽しく参加させていただきました。明日から即実行したいメニュー内容でした」「とても参考になります」「とても勉強になりました。今日、学んだことをすぐに活かしたいです」「水中ワークショップを初めて受講して色々と学ぶことが出来たので、とてもよかったです。是非また、受けたいです」「今回初めて参加してとても楽しく勉強になりました。有難うございました」「本当に、楽しかったです」「来年に向けての介護予防のためのアクアを取り入れて考案中です。静岡には、ワークショップできるところがないので、是非そちらでスキルアップをしたいと考えています。また、情報提供をお願いします」などの意見が寄せられた。ところで、今回のワークショップが開催された会場は、新宿歌舞伎町のど真ん中。すぐ隣には、新宿コマ劇場があります。ワークショップが開催されるちょうど1か月前にそのコマ劇場は、開設以来約50年ぶりとなる大改装を行ったそうです。そして、そのこけら落としは、ロックバンドのクィーンを題材にしたミュージカルが上演されたそうです。しかし、「コマ劇場といえば、演歌」というぐらい、大物演歌歌手の大きな看板が入り口に掲げられて、まさに「演歌の殿堂」というイメージが定着していたのではないでしょうか? そこが大改装を行って、演歌の殿堂から「若者に楽しさを提供する場」へとコンセプトをシフトしたとのことです。
 コマ劇場では、1993年以降赤字続きだとのこと。その頃から、確かにテレビでも演歌番組が減少し、最近では、ほとんど番組で演歌歌手を見ることも少なくなりました。なるほど、コマ劇場が低迷するのもうなずけます。「人は、劇場があるからそこに足を運ぶ」わけではなく、「演目が面白そうだから入場する」わけで、当然のことながら、時代の流れや街の雰囲気に応じて公演の中味も変えていくものではないでしょうか? 「演目・出し物」つまり、その商品自体が、受け入れられなくなったときに、マーケティングプロセスをいくらいじったところで売上はさほど伸びません。思い切って商品それ自体を変えてしまうことです。恐らく、今後従来の演歌がそのまま復活するということは、考え難いのではないでしょうか?
 それと同様に、大きな時代の流れに逆らうような動きをしても、発展する見込みはほとんどないと言っても決して過言ではないでしょう。それでは、「コマ劇場とそれを囲む環境」を、そっくり私たちのSC業界に置き換えて考えて見ましょう。例えば、少子高齢社会、医療費とりわけ老人医療費の増大、老老介護の問題や介護予防、指定管理者制度等、挙げればきりがありませんが、そのような社会的な背景や構造を俯瞰して大所高所的な見地から、その戦略的な方向性を考えてみる必要があるのではないでしょうか!? これまでは、間違いなく子供を中心とした商品を提供して、SC業界は発展してきました。しかし、これからは、まさに「高齢者の時代」です。当然のことながら、ユーザーである高齢者に受け入れられる、あるいは高齢者が求めている商品を提供しなければ、提供出来なければ、コマ劇場と同様、高齢者はプールに足を運んでくれないでしょう。勿論、施設のハード面を改修することも大事ですが、そこで出される商品である出し物(=プログラム)や出演者(=インストラクター)が面白くなければ、また、足は遠のいて行ってしまうことは必然です。
 さて、あなたは今、どのような産業構造の中にいますか? そして、時代はどちらに向かっていますか? 先ずは『大局的な見地から流れの先の方向を見極めること』が、勝ち組となるための第一歩だと「水中運動バカ一代」は確信しています。そういう意味で、水中運動ワークショップが満員御礼なのか…。なるほど、なるほど。今日はこの辺で。

(有)アクアヘルスコミュニケーションズ
大方 孝

 
 

 

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